立田山自然探検隊顧問の佐々勝己さんが、去る9月14日、お亡くなりになられました、94歳でした。
佐々顧問は、2001年から2010年まで第4代会長として、2011年からは顧問として永く活動を支えてこられました。また、私たち自然観察指導員が所属する熊本県自然観察指導員熊本県連絡会でもご指導頂いてきました。
特に植物への造詣が深く、立田山の木々や草花に、いつくしむような暖かいまなざしを注がれ、「立田山は私の恋人」と、はにかんだ笑顔でよくおっしゃっていました。
2003年、佐賀市で開催された「九州地区緑化推進協議会」での、探検隊への「緑化功労賞」表彰式に出席。探検隊の活動を発表して頂きました。
山登りを趣味とされ、ご夫婦で、富士山を始め、白馬、屋久島、熊本百名山も7割近くは登られたとの事。
2005年には、探検隊メンバーを初秋の南阿蘇へご案内したいと、バスツアー例会を実施。地蔵峠のマツムシソウ等をみんなで愛でながら散策しました。
2007年リニューアルされた「立田山・森林ミュージアム」の構想検討委員会へ出席。立田山の樹木に名札を設置されたり、現在の「トンボ池」の命名を提案されたとのお話も伺いました。
2008年からは環境省の「モニタリングサイト1000里地調査(一般サイト:カエル類)」に参加。良好な水辺環境の指標となる「アカガエル」の卵塊数調査は現在も続いています。
探検隊活動は探検隊理事の京子奥さまと二人三脚。2009年のドングリ・クッキング例会、ドングリクッキー作りの様子が、NHKテレビで全国放送された事も懐かしい思い出です。
爽やかな風に乗って、どこからか「立田山の森が待っています。さあ、みんなで出かけましょう!」という、佐々さんの優しい声が聞こえてくるような気がします。
謹んで、ご冥福をお祈りします。
コメント